「夏のカラダ、透析とどう向き合う?」

夏になるとなんとなく体がだるかったり、フラッとしたり…

透析をしている患者さんにとって、”脱水”は意外と身近なリスクです。

当クリニックでも、この時期になると

・「いつもより疲れやすい」

・「体がだるい」

そんな声を耳にすることがあります。

でもこれ、もしかしたら「夏バテ」ではなく、「脱水」かもしれません…。

*透析患者さんにとっての【脱水】

透析では、余分な水分を体から除く【除水】を行いますが、必要な水分まで減ってしまうこともあります。夏は汗をかく量が増えるぶん、体の中の水分バランスが崩れやすくなります。特に高齢者の患者さんは「喉が渇いた」と感じにくく、気づかないうちに脱水が進んでしまうことがあります。

* ご自宅で介護をされているご家族の方、日々自宅訪問されているサービス事業所のスタッフの皆様へ・・・

・水分をあまり取らなくなった。

・食事量がいつもよりだいぶ減っている。

・ふらつきや倦怠感がある。

・顔色が悪い、ぼーっとしている。

もしこの様な事が見られましたら、クリニックにご相談ください。

”早めの気づき”が体調管理の一歩になります。当クリニックは透析治療だけでなく日々の暮らしや季節の変化にも目を向けたいと考えております。小さな不調でも、気軽に話してもらえるような雰囲気づくりを大切にしていきます。

透析という医療の場面と、生活の場面の”あいだ”に立つ存在として、これからも患者さんに寄り添っていきたいと思っております。

「暮らしに寄り添う医療と、支えあう介護」

透析クリニックで働いていると、患者さんの「病気」だけでなく、「生活」が少しずつ見えてくる瞬間があります。

桶川おかもと腎クリニックでは現在約120名の患者さんが通院されています。そのうち後期高齢者(75歳以上)の方は47名。その中で介護保険を実際に利用しているのは22名ほどなんです。

もしかしたら、「本当は介護保険が使えた方」がまだいるのではないか?そんな問いが、私たちの中で芽生えました。

・最近通院が大変になってきた。

・服薬を忘れることが増えた。

・食事のバランスが崩れてきた。

・体調への不安を口にすることが多くなった。

こうした「暮らしのサイン」にもっと気づけるように。私たちは、日々の関わりの中で、さりげない声掛けを意識するように始めました。

おかもと腎クリニックでは、医療と介護の「あいだ」をつなぐ存在でありたいと考えています。医療的支援だけでなく、生活全体を見渡し、地域資源へと橋渡していくこと。それが、これからのおかもと腎クリニックの役割だと思っております。

今後は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所の皆さまとも、より連携を深め、患者さんの「暮らし」に、もう一歩近づく支援を目指していきたい。

医療と福祉の「すき間」を埋めるおかもと腎クリニックでありたい。そんな思いをこれからも大切にしていきます。