「夏のカラダ、透析とどう向き合う?」

―脱水に気づいたら、どうしたらいい?―

先月のブログでは、脱水のサインについてご紹介しましたが、今回は、「もし脱水かな?」と思ったときに、どう対応したらいいのかを一緒に考えていきたいと思います。

*脱水かも?と思ったとき、こんなサインありませんか?

・体重がいつもより減っている。

・血圧が下がってフラフラする。

・食欲がない、顔色がわるい。

・あまり汗をかかない・やたらと汗がでる。

こうした体調の変化が脱水のサインかもしれません。

●「ちょっと変かな?」と思ったら・・・

「暑さのせいだろう」とか「ちょっと寝不足かな?」って思うかもしれませんが、体調の違和感は我慢せず、すぐにスタッフに!

透析では、水分管理がとてもデリケート。「脱水かも・・」と自己判断で水分をたくさん飲んでしまうと、かえって心臓や身体に負担がかかることもあります。透析スタッフは日々のご様子やデータをもとに、安全に水分調整をお伝えできます。

◇ご家族、介護サービス事業所のスタッフの方へ

「最近元気がないな」「食欲が落ちているかも」など、小さな変化も早期発見につながります。ご本人が気づかない変化も周りの方の一言が大切です。些細な事でも構いません、ご連絡ください。

最後に・・

▲暑い夏、無理せずいきましょう▲

この時期、「飲んでいいの?飲んだらダメ?」って不安になることもあると思います。でも1人で悩まなくても大丈夫!!

気になることがあればスタッフに相談ください。

「夏のカラダ、透析とどう向き合う?」

夏になるとなんとなく体がだるかったり、フラッとしたり…

透析をしている患者さんにとって、”脱水”は意外と身近なリスクです。

当クリニックでも、この時期になると

・「いつもより疲れやすい」

・「体がだるい」

そんな声を耳にすることがあります。

でもこれ、もしかしたら「夏バテ」ではなく、「脱水」かもしれません…。

*透析患者さんにとっての【脱水】

透析では、余分な水分を体から除く【除水】を行いますが、必要な水分まで減ってしまうこともあります。夏は汗をかく量が増えるぶん、体の中の水分バランスが崩れやすくなります。特に高齢者の患者さんは「喉が渇いた」と感じにくく、気づかないうちに脱水が進んでしまうことがあります。

* ご自宅で介護をされているご家族の方、日々自宅訪問されているサービス事業所のスタッフの皆様へ・・・

・水分をあまり取らなくなった。

・食事量がいつもよりだいぶ減っている。

・ふらつきや倦怠感がある。

・顔色が悪い、ぼーっとしている。

もしこの様な事が見られましたら、クリニックにご相談ください。

”早めの気づき”が体調管理の一歩になります。当クリニックは透析治療だけでなく日々の暮らしや季節の変化にも目を向けたいと考えております。小さな不調でも、気軽に話してもらえるような雰囲気づくりを大切にしていきます。

透析という医療の場面と、生活の場面の”あいだ”に立つ存在として、これからも患者さんに寄り添っていきたいと思っております。

「暮らしに寄り添う医療と、支えあう介護」

透析クリニックで働いていると、患者さんの「病気」だけでなく、「生活」が少しずつ見えてくる瞬間があります。

桶川おかもと腎クリニックでは現在約120名の患者さんが通院されています。そのうち後期高齢者(75歳以上)の方は47名。その中で介護保険を実際に利用しているのは22名ほどなんです。

もしかしたら、「本当は介護保険が使えた方」がまだいるのではないか?そんな問いが、私たちの中で芽生えました。

・最近通院が大変になってきた。

・服薬を忘れることが増えた。

・食事のバランスが崩れてきた。

・体調への不安を口にすることが多くなった。

こうした「暮らしのサイン」にもっと気づけるように。私たちは、日々の関わりの中で、さりげない声掛けを意識するように始めました。

おかもと腎クリニックでは、医療と介護の「あいだ」をつなぐ存在でありたいと考えています。医療的支援だけでなく、生活全体を見渡し、地域資源へと橋渡していくこと。それが、これからのおかもと腎クリニックの役割だと思っております。

今後は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所の皆さまとも、より連携を深め、患者さんの「暮らし」に、もう一歩近づく支援を目指していきたい。

医療と福祉の「すき間」を埋めるおかもと腎クリニックでありたい。そんな思いをこれからも大切にしていきます。

「見えるから安心、エコー穿刺」

透析を受けるためには、毎回「穿刺(せんし)」といって、血管に針を刺す必要があります。ですが、血管の太さや位置は人それぞれ。特にご高齢の方や、糖尿病・動脈硬化のある方は、血管が細かったり、見つけづらかったりして、うまく針が入らないことがあります。

その為、当クリニック(桶川・古河)では、エコー(超音波診断装置)を使って、血管の状態を確認しながら穿刺を行う「エコー穿刺」を導入しています。

患者さんに安心して透析を受けていただけるよう、スタッフはエコーを使った穿刺の練習を普段からしっかり行っており、模擬血管で何度も練習し自信をもって対応できるように準備を整えています。

これにより・・

・血管が見えづらい方

・何度も刺されるのがつらい方

など、できるだけ負担が少なく、スムーズな穿刺ができるよう取り組んでいます。

「いつも穿刺が不安…」という方も、どうぞご安心ください。

何か気になることがあれば、スタッフまでお気軽にご相談ください。

夜間透析やってます。

当クリニック(桶川、古河)では、月水金17~18時頃から22時まで夜間透析を行っております。人によって時間は異なりますが、1回4時間・週3回のスケジュールとなっており、日中は仕事や学業など自由に時間を使い、夕方から透析を行う形です。ただし夜間と言えど透析開始の時間が比較的早めです。 自分のライフスタイルや体調面を考慮して、夜間透析を透析治療の選択肢のひとつとして活用してください。

夜間透析のメリット・デメリット

メリット

・日中、仕事や家事に影響が出にくい

・精神的なストレスの軽減

デメリット

・周囲の協力が必要

・夜間はクリニック送迎がない為自力で来て帰れる方。

桶川おかもと腎クリニックは 3部制になっております。
■透析
・午前の部 7:30~14:00
・午後の部 12:00~16:00(月水金のみ)
・夜間の部 16:00~22:00(月水金のみ)

古河おかもと腎クリニックは2部制になっております。
■透析
・午前の部 7:30~14:00
・夜間の部 16:30~22:00(月水金のみ)

何かございましたらご連絡ください。

勉強会

勉強会の様子

当クリニック(桶川、古河)では、月1回の勉強会を通して透析医療の基礎的な知識や技術をより多く学び、腎不全患者さんのQOLの維持や向上に役立てております。また、医療の最新動向を学び当クリニックの理念にあった質の高い医療を提供することを心がけています。

フットケア          SPP(皮膚灌流圧測定)

糖尿病や透析治療を受けておられる方の足は、冷え・痛み・傷の形成などが起こりやすく治りにくい状態です。その原因は動脈硬化や抹消血管障害のため血液の循環が悪くなるからです。またケガの傷が悪化し壊疽に陥った場合、足の切断に至る場合もあり、さらに糖尿病の方は、神経障害により足の感覚が鈍くなり足の異常の早期発見が困難な場合もあります。

その為当クリニック(桶川・古河)は、足をよく見て・触って、足の症状の早期発見・早期治療に努めており、フットケアを行う事で軽度な病変を早期に見つけ、重篤な合併症の予防にも繋げています。SPP測定では下肢血流検査を行い、足の細い血管の血流をみて流れが悪くないか確認しています。

年末のご挨拶

Merry Xmas🎄 

皆さま、今年も終わろうとしております。 コロナは我が国では終息しそうですが、まだ油断はできません。

来年は健やかな年である事を祈るばかりです。皆さまには御健勝の上、良き新年を迎えられんことをお祈り申し上げます。

今年も一年ありがとうございました。来年も職員一同より一層の努力をする次第です。

どうか良いお年をお迎えください。

令和3年12月24日

医療法人社団誠尚会

理事長 岡本憲一

インフルエンザ予防接種について

令和3年度の当院におけるインフルエンザ予防接種についてご案内いたします。

インフルエンザ予防接種が始まりましたが、今年度もワクチン供給が不安定となっており、ワクチン確保が困難な状況の為、当院かかりつけの患者様のみの対応とさせていただきます。

その他一般外来等の患者様の接種に関しましては、誠に申し訳ございませんが、昨年に引き続き本年も中止とさせていただきます。

ご理解の程、よろしくお願い致します。

令和3年10月吉日
医療法人社団誠尚会
理事長 岡本憲一

一般外来初診受付中止について

年度も変わりましたが皆様にはいかがお過ごしでしょうか。クリニック通信も行事がコロナのせいですべてキャンセルとなり、更新もままなりません。コロナは第4波が襲ってくる勢いです。 当院は一昨年当地へ移転してきて以来、お陰様で多くの患者さん医方に御支持頂き何とかやっております。幸いコロナも鉄壁な防疫体制のもと、事なきを得ております。

さて、近年の慢性腎障害は以前のような特殊な病気ではなく極普通の疾患となりました。厚労省の統計によると国民の8人に1人いると言われております。よって近年当院へのお問い合わせも増えております。

軽度の腎障害クレアチニンが3以下の方に関しましては、今まで通りご近所の先生に経過を見ていただき、クレアチニンが3を超えて来たら腎臓専門の施設が宜しいかと思われます。腎臓病はゆっくりと時間をかけて悪化していきます。つまりある一定の段階までは生活習慣や投薬などの内科的保存療法で防げます。いたずらに恐れる事はありません。

そこで、当院は透析患者さんへの新型コロナウイルス感染を防ぐため、当分の間、軽度腎障害の方は診療をお控えいただきたくお願いする次第です。クレアチニンが5以上の患者さんや新規導入の患者さんは遠慮なくご連絡ください。          また、その他の疾患に関しましては、引き続き一般外来の初診受付は中止させて頂きます。

なお、現在透析を行っている方につきましては、随時受入れをしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

ご理解の程、宜しくお願い致します。

令和3年4月吉日

医療法人社団誠尚会
理事長 岡本憲一